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INVESTMENT

長距離ワイヤレス給電(AirPlug®)技術の社会実装を実現するエイターリンク シリーズAラウンドにて2億円の資金調達を実施

伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社(本社: 東京都港区、代表取締役社長:中野 慎三、略称:ITV)は、米・スタンフォード大学発のスタートアップ・ベンチャーであり、ワイヤレス給電によって配線のない“デジタル社会”の実現を目指すエイターリンク株式会社(本社:東京都 千代田区、代表取締役:田邉勇二、岩佐凌、以下エイターリンク)に投資いたしました。

本件の詳細につきましては、こちらをご覧ください。
■掲載

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000071264.html

https://jp.techcrunch.com/2021/10/06/aeterlink-fundraising/

■エイターリンクの事業内容
エイターリンクはスタンフォード大学発のスタートアップ・ベンチャーであり、心臓のペースメーカーをはじめとする「メディカルインプラントデバイス」をワイヤレス給電する研究開発を行ってきました。本技術は医療用途以外にも、広く応用することが可能であり、現在FA(Factory Automation)、ビルマネジメント、メディカルの3領域への応用を目指しています。

1)FA(Factory Automation)領域
ダイナミックに稼働するロボット先端部の配線は、高頻度で断線することが多く、FA業界においては長年の課題でした。ロボットハンド先端部など、「断線しやすい可動部」や「配線しにくい箇所」のセンサーのワイヤレス給電を実現することにより、この課題を解決します。またこれにより、取り替えコストの大幅な削減も可能となります。現在、市場導入は2022年後半以降を予定し、それに向けた製品開発を行っています。

2)ビルマネジメント領域

タスクアンビエント空調は、空間の中で人がいる領域は最適な環境を保ち、不在時や人がいない領域は環境条件を緩めることで、快適性と省エネルギーの両立を図るシステムです。しかしセンサーを設置するのに多額の配線コスト、バッテリー交換コスト(廃棄も含め)がかかるため、十分なビルマネジメントシステムが構築できないという課題がありました。エイターリンクが持つ技術を大手ゼネコン、ディベロッパーと実証実験をした結果、ワイヤレス給電によって温湿度センサー、照度センサーやCO2センサーを稼働させるだけでなく、ドア・窓センサー、人感センサー、漏水センサー、コンクリート内のひずみセンサーなどを一括してワイヤレス給電を行うことが可能となっています。この技術は2021年11月より実際の市場投入を予定しており、今後「世界初のマイクロ波ワイヤレス給電」による建築物のデジタルトランスフォーメーションに貢献してまいります。

3)メディカルインプラント領域
エイターリンクは心臓のペースメーカーをはじめとする「メディカルインプラントデバイス」をワイヤレス給電する研究開発を行っています。メディカル領域における最初のターゲットアプリケーションは感覚器へのデバイスを想定しており、現在基礎開発を行っています。市場導入は2025年以降を予定しています。

エイターリンクは本資金調達によって開発体制を早急に整え、まずはFA、ビルマネジメント領域の製品投入を実現していくほか、メディカル領域への市場導入も進め、ワイヤレス給電による配線のない“デジタル社会の実現”を目指してまいります。
【会社概要】
商号:エイターリンク株式会社
所在地:東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル Inspired Lab内
資本金:1億円
代表者:田邉勇二、岩佐凌
設立:2020年8月
URL:https://aeterlink.com/

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